金融経済イニシアティブ

山本謙三のKYな話

山本謙三が書き綴った四方山話です。

小中学校で何を教えるかは、いつも難しい。

なんといっても「三つ子の魂百まで」である。

 

生きていくための知識と知恵が必要だ。

しかし、内容は常に上書きされねばならない。

四半世紀近くも前の話である。

今では信じられないことだが、休日も、手空きの時間に自宅で仕事をすることがあった。

 

当時の仕事の一つは、講演原稿や挨拶原稿の初稿を起案することだった。

 

原稿の作成ツールが、文書専用のワープロ(ワードプロセッサー)から、Windows 3.1搭載のパソコンに切り替わった頃の話だ。インターネットや電話回線を通じた外部接続などはなく、情報流出の懸念もなかった。

毎年、正月が来ると不思議に思い、明けると忘れてしまうことが多い。

伝統行事への知識不足がなせるわざなのだろう。。。

 

例えば、初夢の「一富士二鷹三茄子」だ。

 

私はこれまで、「いやぁ、とうとう富士山の初夢を見ちゃいましてね」という人に、出会ったことがない。「宝船の絵を枕もとに忍ばせておいたら、ついに鷹を、、、」という人にも、だ。

 

そもそも夢は、そんなに都合よく見られるものなのか。

30年以上前の話である。

 

初産に当たり、妻が産院を決めてきた。当時の自宅から、車で20分ほどの大きな病院だ。

 

妻「ものは相談なんだけどね」

私「うん」

妻「この病院、立ち会い出産ができるらしいのよ」

私「ん?立ち会い?誰が?」

 

25年ほど前。

わが家の子どもたちのNY生活は、現地校での9月新学期から始まった。

 

子どもも親も、慣れるので精いっぱいだ。

 

ようやく落ち着き始めた10月半ばのこと。

その情報は、同級生の母親からもたらされた。

「10月末のハロウィンは、学校で仮装して、生徒が街中を練り歩くのよ」。

 

エッ、仮装?

街中を練り歩く??

 

多くの家庭は近くのスーパーや玩具店で安物を買い、子どもたちを変装させるという。

 

生徒も先生も、毎年、早くから準備しているようだ。

ニューヨーク近郊には、多くの小動物が生息している。

 

ニューヨークと聞けば、すぐに思い浮かぶのはマンハッタンの摩天楼だろう。

しかし、電車で30分も行けば、森や丘、海に恵まれた自然がある。

 

マンハッタンの北東、ウエストチェスター郡もその一つだった。

木枝をリスが駆けめぐり、庭には野兎が挨拶にやってきた。

 

先輩からはじめに注意されたのは「高速道路ではスカンクに気を付けよ」だった。

子、曰く(いわく)

 

十有五にして学に志ざす。

30にして立つ。

40にして惑わず。

50にして天命を知る。

60にして耳順う(したがう)。

70にして心の欲するところに従えども、矩を踰えず(のりをこえず)。

 

続・論語

 

孔子の教えである。

 

孔子は、紀元前552年に生まれ、紀元前479年に74歳で没したとされる。

当時としては、かなりの長命だろう。

 

「70にして矩を踰えず」と悟ることができたのも、長生きのおかげである。

世の中は貼り紙だらけだ。それだけ、思いも寄らぬ行為があとを絶たないということなのだろう。

 

駅構内の貼り紙

 

以前、JRの駅の構内で「トイレ内での 長時間滞在及び飲食は  お断わりします」という貼り紙を見つけた。

 

「滞在」の2文字がやけに頭に残った。貼り紙を作る際には、どんなやりとりがあったのだろうか。

パソコンと私

2021.06.15

ベストセラー「スマホ脳」にしたがえば、私はどうも「スマホ脳」に支配されているようだ。

 

集中力の低下が著しい。

 

スマホ脳

 

私「そうだ、今日は失業率の公表日だったな。確認しておこう」

[パソコンでインターネットを立ち上げ、Googleの検索ページを開く]

 

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