横浜アリーナで、桑田佳祐を聴く
2020.09.1720年近く前のこと。
中1の長男が、貯めたお金で桑田佳祐のコンサートに行きたいと言い出した。
妻は、贔屓(ひいき)のアーティストのコンサートやサッカー選手のサイン会に、手製のうちわをもって出かけるような女性である。
一も二もなく息子に賛同し、私の預かり知らぬところで話は進んでいた。
山本謙三が書き綴った四方山話です。
20年近く前のこと。
中1の長男が、貯めたお金で桑田佳祐のコンサートに行きたいと言い出した。
妻は、贔屓(ひいき)のアーティストのコンサートやサッカー選手のサイン会に、手製のうちわをもって出かけるような女性である。
一も二もなく息子に賛同し、私の預かり知らぬところで話は進んでいた。
2005年春、ニューヨークからアルゼンチンに出張した。
同国中央銀行が周年事業にあわせて開催する金融コンファレンスに、パネリストとして呼ばれていた。
コンファレンスの前日午後、ブエノスアイレスの空港に到着した。
空港では、担当の職員が出迎えてくれた。
ホテルへ向かう車中、先方が「今晩、ゲストスピーカーとパネリストを、お礼に夕食会に招くことになっている。出席してもらえないか」と尋ねてくる。
ごく一般的な、昔の日本家庭に育ったために、料理を身につけることはなかった。
小さいころの記憶といえば、家庭科の授業でほうれん草のソテーをつくったぐらいだ。
おかげで、単身赴任の際には苦労することになる。
そんな話を職場の先輩にしていると、「料理なんて簡単だ」と言う。
「マグロのぶつ切りと納豆を買ってきてな、しょうゆと混ぜて、ご飯の上にのせる。ほれ、『マグロ納豆どんぶり』の出来上がり。」
ふ~む、料理人の片隅にもおけぬな。
武蔵野にNTTの技術史料館がある。
ベル電話機に始まり、黒電話、自動車電話からモバイルまで、一連の機器が展示されている。一つ一つに自分自身の思い出が重なるのは、人間がコミュニケーションの動物だからか。
バーゼルは、スイス、フランス、ドイツ3国の国境に位置する街だ。
日本から行くには、①フランクフルト経由で列車か飛行機、②パリ経由で飛行機、③チューリッヒ経由で列車——の3通りがある。
中央銀行の集まりは、国際決済銀行(BIS)の本拠地バーゼル(スイス)で行われることが多い。
20年ほど前のこと。
その日は、パリ経由、全日空(成田‐パリ) / エールフランス(パリ‐バーゼル)便を予約していた。ただ、両者は異なるエアアライアンス(航空連合)なので、パリでターミナルを移動しなければならないのが厄介だった。
その昔、「合格電報」という学生仲間の小ビジネスがあった。
当時の大学入試の合格発表は、キャンパスの掲示板に受験番号や氏名を貼り出すだけだった。
インターネットがなかったので、ほかに方法はなかったのだろう。
これは、遠隔地の受験生にとって厄介だった。合否を見るだけのために、上京するわけにはいかない。
そこで受験生からお代をもらい、合格発表を見て、本人に報告するというビジネスが成立していた。
大学側も事情が事情なだけに、黙認していた。
いま風にいえば、課題解決型のソリューション・ビジネスといったところか。
「親知らず」は英語で “wisdom tooth” という。訳せば「知恵歯」だから、日本語の別名と同じだ。
40年前。留学先に出向く直前、現地・英国の英語学校に短期間通った。
ある日、ホームステイ先でひどい頭痛に襲われた。
ホストファミリーに相談すると、近くに家庭医(general practitioner)があるから、行けという。
それまでは、妻の誕生日にプレゼントする習慣など全くなかった。
数年前、業務継続要員として都心に単身赴任していた頃のことだ。
たまたま通りかかった本屋の店先で、なぜかブランドネームのトートバッグを見つけた。
値段3,950円。気まぐれに買ってみた。
店主が適当にラッピングしてくれ、おまけに小じゃれた手提げもつけてくれた。