人口減少の何が問題で、何を問題視すべきでないのか ~60年後の日本の人口は、今のどの国と同じか
2016.12.01「少ない人口」は(国民一人当たりの)経済成長の阻害要因ではない
人口の減少は、日本経済が克服すべき課題である。しかし、人口減少の何が問題かは十分に見極める必要がある。
「人口減少は経済成長を阻害する」との見方がある。これを一国の国内総生産(GDP)全体の問題と捉えれば、人口の減少はたしかに成長率の押し下げ要因となる。就業者の減少が避けられないとすれば、経済全体のパイを従来と同様のペースで拡大させることは難しい。