地域金融機関は預貯金の縮小に備えよ
2013.08.01年金の流入鈍化、相続対象預貯金の地域間シフトがはじまる
2000年代なかば以降、金融機関の預貯金は、どの業態もおしなべて年率2%前後の伸びを維持してきた。貸出が業態間でかなりのばらつきを示したのに比べ、大きなちがいだ。これには、地方経済が低迷する一方で、年金のコンスタントな流入が地域金融機関の預貯金を下支えしてきたことが大きい。
しかし、これからの人口動態を踏まえると、地域金融機関の預貯金をめぐる環境は大きく変わる。
山本謙三による金融・経済コラムです。
2000年代なかば以降、金融機関の預貯金は、どの業態もおしなべて年率2%前後の伸びを維持してきた。貸出が業態間でかなりのばらつきを示したのに比べ、大きなちがいだ。これには、地方経済が低迷する一方で、年金のコンスタントな流入が地域金融機関の預貯金を下支えしてきたことが大きい。
しかし、これからの人口動態を踏まえると、地域金融機関の預貯金をめぐる環境は大きく変わる。