本当は東京圏集中をより鮮明にした「人口移動報告」 ~近隣県への人口の流れはパート、アルバイト不況の反映?
2022.02.01先月末、2021年中の人口移動報告が公表された。「東京離れ コロナ加速」(日本経済新聞)、「東京23区、初の転出超過 14年以降」(朝日新聞)など、各紙こぞって、人口移動の基本的な流れに変化があったかのような見出しを掲げた。
しかし、景気停滞期に東京圏への流入超が縮小するのは、いつものことだ。むしろコロナショックほどの大規模な景気停滞にもかかわらず、8万人もの人口流入超が続いたことの方が驚きである。