日銀は年40兆円の残高圧縮ペースの維持を ~「長期国債買い入れの減額計画の中間評価」を考える(その1)
2025.06.01日本銀行は、6月16、17日の金融政策決定会合で、2025年度以降の長期国債買い入れの減額計画を更新する。昨年7月、24、25年度の買い入れ減額計画を発表した際、1年後に中間評価を行うとしていたものだ。
これまでの減額計画は、24年7~9月から26年1~3月までの間、買い入れ額を毎四半期4000億円ずつ減らすというものである(参考1参照)。この計画に従えば、圧縮率は当初小さく、次第に高まる計算となる。
実際、今年3月末までの1年間の残高圧縮率は2%に満たなかった。実額では11.4兆円の減少だ。計画通りとはいえ、ここからなにか重要な示唆が得られるということはないだろう。
むしろ日銀にとって大事なのは、何を目的に、どのような着地を目指して、長期国債の残高圧縮を進めていくかを明らかにすることである。日銀は残高圧縮について「市場機能の回復」とだけ述べてきたが、市場機能の回復とはどのような状態をもって「完了」といえるかである。

